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防衛省に電話をかけてみた・・・

高江のことで、今日、防衛省に電話をした。

受付 03-5366-3111 に電話をかけると、まわされたのは広報課の男性職員だった。

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■「沖縄県東村高江で米軍ヘリパッド建設工事が連日進められようとされているのは知っていますか?」

「えー、えー、そのようなことは聞いております。」(早口・マニュアルっぽい)

■「先日、防衛省の大臣が、沖縄まで行って、沖縄県知事と会って『沖縄県民からの理解を得る』と言ったそうですね」

「えー、えー、そのように聞いております。」(早口・マニュアルっぽい)

■「けれど、高江では、連日、防衛省の人間が、座り込みをしている住民の方々に向けて、

拡声器を使い、大音量で威嚇していると聞いています。これは、とても理解を得ようとしているとは思えないのですが」

「えー、そうですねぇ、そのようなご意見もあるかと思います。」(早口・マニュアルっぽい)

■「『沖縄県民からの理解を得る』のであれば、こんなひどいやり方を止めて下さい。工事をすぐに止め、

まずは話し合いをして下さい。」

「えー、えー、そのようなご意見もあるかと思います。」(早口・マニュアルっぽい)

■「あのねぇ、私は名乗りましたよ、あなたはどなたなんですか。お名前を聞かせてください。」

「それはできません」(キッパリ)

■「なんでですか。公務員であれば、問われれば伝えるべきでしょう」

「いや、それはできません。防衛省の広報課のものとして、伺っておりますので」

■「なんでできないんですか」

「内規で決まっております」(キッパリ)

■「防衛省のですか」

「はい、防衛省の内規で決まっております」(すかさずキッパリ)

■「なぜそんな内規があるんですか」

「個人の意見や考えは言ってはいけない、ということです」

■「なんで言ったらいけないんですか」

「えー、えー、内規で決められていますので」

■「いやいや、なぜそんな決まりがあるんですか、と聞いているんです」

「えー、えー、そのようなご意見もあるかと思います。」(早口・マニュアルっぽい)

■「・・・。名前は個人の意見でも考えでもないですよね。名前ですよね。」

「えー、えー、そうではないです」(キッパリ)

■「・・・。なぜなんですか」

「えー、えー、名前をお伝えしますと、ここでのやりとりがその個人の意見を伝えたということになりますので」

■「そんなことないじゃないですか。名前を聞かないと、誰に伝えたか分からないんです。」

「えー、えー、そういうご意見もあるかと思います」(早口・マニュアルっぽい)

■「あなた、上から決められたことを、決められたとおりにするだけが仕事なんですか」

「えー、えー、そういうご意見もあるかと思います」(早口・マニュアルっぽい)

■「上が決めたことを、決められたとおりにやる、それでいいんですか。

もし、上が戦争をやる、と決めたら、あなたはそのまま仕事として従うんですか。

あなたに良心はないんですか。」

「はい、承りました」(キッパリ)

■「いえいえ、そうじゃなくて。

あなたの頭で考えて下さい。高江での工事をすぐにやめてください。」

「はい、承りました。しっかり関係部署に伝えますので。ありがとーございましたー」(後半、機械のよう)

■「高江での工事をやめてください」

「はい、えー、えー、ありがとーございましたー」(機械のよう)

■「・・・。また電話します」

「ありがとーございましたー」(機械のよう)

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自動録音・応答装置と「話」をしているかのような、やるせない時間になった。

(いや、実際、録音されて、データベース化でもされているのかもしれないけど)

誰に伝えたのか、それがどのように扱われるのか、まったく、本当にまったく、実感のわかない電話だった。

カフカが『城』で詳述してみせたように、巨大な官僚機構の中はまったくのブラックボックスであり、

私たち一人一人の思いや苦しみなど、どこふく風で、微動だにしないかのような風体であった。

防衛省の役人が言った「ありがとーございましたー」の気持ち悪い声が耳に反響してる。

あぁ、そうか、この何十倍も大きな声で、何十倍もたくさんの回数、マシンと化した声を、

高江の方々は聞かされ続けているのか・・・。

今日も高江からは呻き声が聞こえてくる。「助けてくれ」、「だれか止めてくれ」と。

この狭間で、もがきながら、京都で頑張ろうと思う。

行ける人は、ぜひ高江に行ってほしい。帰ってきたら、その経験や思いを、帰る街で広げてほしい。